夕方や土・日ともなるとテラスモール松戸の周辺道路が混雑していますよね。松戸新京成バスの14系統・14A系統の新松戸駅〜八柱駅の路線バスに乗ると、いつもその混雑っぷりにうんざりします。
テラスモール松戸の駐車場に入るための自家用車で混雑するけやき通り(3・3・7号横須賀紙敷線)。この混雑を解消する術はないのでしょうか。
2022(令和4)年4月に公表された松戸市都市計画マスタープランを見てみると、この混雑を緩和できそうな道路計画が載っていたのでご紹介します。
3・4・15号八ヶ崎西新田線の延伸計画
現在の都市計画図には載っていない計画ですが、以前の都市計画マスタープランから「3・4・15号八ヶ崎西新田線の延伸の検討」という文言がありました。どういう計画なのでしょうか。
この八ヶ崎西新田線というのは、旧北部市場交差点(八ケ崎交差点)から久保下・小金原公園・殿内・柏市西山へ抜ける「いちょう通り」のことです。
この道路の延伸計画について見ていきましょう。
八ヶ崎2丁目を抜けて3・3・6号三矢小台主水新田線へ接続
八ヶ崎西新田線は旧北部市場交差点で以前コールマンのあった現在クリエイトS・D松戸八ヶ崎店にぶつかります。これを延伸し八ヶ崎2丁目・八ヶ崎緑町・八ヶ崎8丁目を通り、セブンイレブン松戸八ヶ崎8丁目店付近で3・3・6号三矢小台主水新田線へ接続しようというもの。現況写真を見ながら道路計画について考えてみます。
テラスモール松戸の横から高台へ
ご存じのと通り、テラスモール松戸の裏には山があります。恐らくここに橋をかけて高台に登ります。近辺には八ヶ崎第二小学校の通り沿いにマンションが3軒建っていますが、この裏を抜けるのです。
子安神社・長聖寺を避ける?
そのまま直進すると八ヶ崎村社である子安神社と真言宗豊山派の長聖寺にぶつかってしまいます。ここには既存道路として第1八ヶ崎跨線道路橋(子安橋)があります。しかし歴史ある神社仏閣を潰して道路を引くというのは現実的ではないでしょう。
松戸市都市計画マスタープランの細かい図をよく見てみると、やはりそこは迂回するように思えます。長聖寺の北を抜けて武蔵野線と(低地である)八ヶ崎緑町を跨ぐ大きな橋を架けることになるのでしょうか。
八ヶ崎緑町へ至る既存道路がネック
子安橋から八ヶ崎緑町へ下りる道路と接続するのはないと思います。ですから、その既存道路をも大きく跨ぐ大橋の建設が必要になるかと思います。ここを大きく跨いで、八ヶ崎8丁目の高台に接続するしかありません。
3・3・6号三矢小台主水新田線に接続
低地を跨ぐ大橋を建設するとして、向かい側に行ってしまえばもう大丈夫。ほぼ平坦な高台ですから、セブンイレブン八ヶ崎8丁目店付近で3・3・6号三矢小台主水新田線に接続できます。
幻の八ヶ崎駅を建設できるかも
先ほど八ヶ崎緑町へ至る既存道路の坂がネックと書きましたが、この近辺の武蔵野線は盛り土で両脇が開けています。駅を作るには充分な空き地が広がっているのです。
ここに駅を建設することができれば、テラスモール松戸へのアクセスが向上するだけでなく、小金原団地からバス路線を通せば、わざわざ新松戸駅や北小金駅へ出なくても、最短ルートで武蔵野線に乗ることができます。
まさにいいことずくめではないでしょうか!
計画中の千駄堀駅とも少し離れていますし、仮に道路が開通するとしたら、ここに駅を作らない手はありません。
テラスモール松戸は既存の駅から離れていますし、需要は確実にあるでしょう。
まとめ
現状の都市計画図にはないものの都市計画マスタープランに記載されている八ヶ崎西新田線の延伸について見てきました。旧北部市場交差点から高台に上がるための橋、武蔵野線と八ヶ崎緑町を跨ぐ大橋を建設しなければならないという問題点はありますが、ここに新駅を誘致することで八ヶ崎・小金原エリアの交通アクセスの向上が期待できます。
このエリアは開発が進んでおらず狭い生活道路を抜け道として通る自家用車が溢れています。横須賀紙敷線(けやき通り)と三矢小台主水新田線を広い道路で結ぶことで、安全な道路ができて新駅誘致も期待できそうな計画です。
一刻も早い実現が待たれます。
参考資料
- 松戸市都市計画マスタープラン(松戸市)
- 都市計画図(松戸市)
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