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JR武蔵野線・幻の新駅計画「八ヶ崎駅」の候補地を探る

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現在千駄堀地区の開発と合わせて千駄堀駅設置計画が進んでいます。

実は、それが持ち上がる前は、八ヶ崎地区に新駅を設置する計画がありました。八ヶ崎地区の分譲地を購入された方のなかには、不動産屋に「八ヶ崎に駅ができる」と言われた方もいるのではないでしょうか。

それもそのはず。以前は元市議会議員の糠信作男さんが「八ヶ崎に新駅を」と精力的に活動されていました。

八ヶ崎地区は区画整理が進み新興住宅地となっています。このエリアには新駅を設置できる場所がいくつかありますので、それぞれの場所を見てみようと思います。

幻の新駅計画「八ヶ崎駅」の候補地
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候補地1:八ヶ崎小学校周辺

八ヶ崎駅候補地(八ヶ崎七丁目・水砂地区)
八ヶ崎駅候補地(八ヶ崎七丁目・水砂地区)
八ヶ崎駅候補地(八ヶ崎七丁目・水砂地区)の道路現況
八ヶ崎駅候補地(八ヶ崎七丁目・水砂地区)の道路現況

現状の道路状況で一番可能性が高いのは松戸市立八ヶ崎小学校周辺。馬橋駅東口から松戸市都市計画道路3・4・19号馬橋駅前線の計画があり、3・3・6号三矢小台主水新田線と八ヶ崎小学校入口交差点で接しています。

八ヶ崎小学校入口交差点から武蔵野線を望む
八ヶ崎小学校入口交差点から武蔵野線を望む

ここから東側に片側1車線の道路がありまして、八ヶ崎公園の横を通りながら武蔵野線の線路のところで行き止まっています。

この場所が執筆現在空き地になっていて、駅前ロータリーを作るにも十分な広さがあるのです。馬橋駅前線が開通すれば、馬橋駅東口から道路1本で繋がることになります。

八ヶ崎小学校入口交差点から3・4・19号馬橋駅前線予定地を望む
八ヶ崎小学校入口交差点から3・4・19号馬橋駅前線予定地を望む

東側はというと、和田公園がありまして八ヶ崎さくら通りの松戸新京成バス水砂停留所付近から2車線の道路が千駄堀まで走っています。付近には八ヶ崎市民センターもあります。

問題点としては、駅前ロータリーは確保出来たとしても、ホームを建設するには武蔵野線の線路沿いの道路を潰さなければならないほか、すでに新興住宅地として整備されているという点でしょうか。

…とはいっても、東西ともに現況2車線の道路があるので開発規模としては少なくて済みます。

八ヶ崎駅候補地(八ヶ崎五丁目・和田地区)
八ヶ崎駅候補地(八ヶ崎五丁目・和田地区)
八ヶ崎駅候補地(八ヶ崎五丁目・水砂地区)
八ヶ崎駅候補地(八ヶ崎五丁目・水砂地区)

候補地2:八ヶ崎さくら通り付近

第3八ヶ崎跨線道路橋から新松戸方面を望む
第3八ヶ崎跨線道路橋から新松戸方面を望む

新京成バス馬橋線はかつては上野台停留所から分岐する狭路を通り、現在の第2八ヶ崎跨線道路橋(大杉橋)から子安神社・八ヶ崎会館・八ヶ崎モータース付近を抜けて直進していました。

国鉄小金線(現・JR武蔵野線)の建設が決まり、八ヶ崎地区の区画整理をする際に建設されたのが現在の八ヶ崎さくら通りです。

スーパーマーケットマツモトキヨシ八ヶ崎店
スーパーマーケットマツモトキヨシ八ヶ崎店

八ヶ崎さくら通り は第3八ヶ崎跨線道路橋(水砂橋)でJR武蔵野線と交差していますが、この付近に新駅を作ろうという計画があったそうです。

一説によると、スーパーマツモトキヨシ八ヶ崎店は駅前スーパーとして建設されたという噂もあるほど。それくらい八ヶ崎駅計画は地元民に浸透していました。

八ヶ崎さくら通りは2車線ですし、住宅地か店舗を潰せばロータリーを確保することはできそうです。北側は切り通しなので、ホームは南側に作ることになるでしょうか。悪くない場所だと思います。

候補地3:八ヶ崎緑町(南谷地区)

八ヶ崎駅建設候補地(八ヶ崎緑町・南谷地区)
八ヶ崎駅建設候補地(八ヶ崎緑町・南谷地区)

八ヶ崎南谷地区(八ヶ崎緑町)は田圃を埋め立てた地盤の弱い地域です。当初の計画では現在の八ヶ崎さくら通りより北側、八ヶ崎8丁目(北道合地区・株付地区)と一緒に区画整理が行われるはずでしたが、北斜面になることから北道合・株付地区の住民から反対運動が起こり、南谷地区単独での区画整理が行われたと言われています。

一体的に区画整理が行われていれば斜面に2車線の道路を通して武蔵野線の線路まで通して駅を作ることもできたでしょうが、現状の低地ではなかなか難しいところがあります。近隣の都市計画道路からのアクセスも悪く、区画整理を行ったとはいっても道路が狭いのが難点です。

テラスモール松戸に近いのに道路が狭く、その割に交通量も多いので再開発を検討したほうがいいかもしれません。

八ヶ崎入地区(八ヶ崎二丁目)
八ヶ崎入地区(八ヶ崎二丁目)

それでも新駅の候補になり得ると考えるのは、松戸市都市計画道路3・4・15号八ヶ崎西新田線(いちょう通り)の延伸計画。

以前記事にしましたが、テラスモール松戸方面から八ヶ崎2丁目を抜けて武蔵野線と立体交差し、八ヶ崎緑町を抜けて八ヶ崎8丁目のセブンイレブン松戸八ヶ崎8丁目店付近に接続する計画があるのです。

八ヶ崎西新田線延伸予定地(八ヶ崎八丁目・株付地区)
八ヶ崎西新田線延伸予定地(八ヶ崎八丁目・株付地区)

この記事で予想した通り、真言宗豊山派の長聖寺を避けるかたちで武蔵野線と八ヶ崎緑町に跨がる大橋をかけるとしたら、ここに新駅を作ることも可能でしょう。この周辺は両脇に盛り土がありますので、対向式ホームを建設することが可能です。

この道路を作る前提であれば、この場所に駅を建設するメリットがあると思います。

八ヶ崎西新田線延伸予定地(八ヶ崎南谷地区を望む)
八ヶ崎西新田線延伸予定地(八ヶ崎南谷地区を望む)

候補地4:水戸街道ガード周辺

八ヶ崎駅建設候補地(水戸街道ガード)
八ヶ崎駅建設候補地(水戸街道ガード)

八ヶ崎緑町と二ツ木に跨がる地域ですが、国道6号線(水戸街道)と一方通行の旧水戸街道が走っています。このエリアは建設会社の資材置き場やコンクリート工場があり、その他には日立物流の研修所(旧・松戸日立自動車学校)が広がっています。

八ヶ崎駅建設候補地(水戸街道ガードから新松戸方面を望む)
八ヶ崎駅建設候補地(水戸街道ガードから新松戸方面を望む)

新駅設置には一体的な開発が必要だという前提があるとすれば、これらの事業者が立ち退いてくれれば新駅設置の可能性はあるのではないかなと思うところです。

テラスモール松戸にも近いですし、この場所なら千駄堀駅予定地とも離れています。千駄堀駅に加えてもうひとつ駅を作るとしたら個々にナルでしょう。

まとめ

以上、かつて存在した八ヶ崎駅設置計画をもとに4箇所の候補地を見てきました。千駄堀駅計画が進んでいる以上、この地区にも駅を作ろうとするのは少し難しいかも知れませんが、昔はこんな計画があったということです。

八ヶ崎エリアの新駅設置がどれくらい盛り上がっていたかは松戸市議会の過去の議事録を参照していただければと思います。

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