1973年4月1日に国鉄武蔵野線(府中本町〜新松戸)が開業してからちょうど50年になります。貨物線として計画された武蔵野線も、現在では全てが8両編成になりラッシュ時は非常に混み合う生活に欠かせない路線となりました。
全線開通は小金線(新松戸〜西船橋)が開業する1978年10月2日を待つわけですが、それまで田畑しかなかった新松戸地区の大規模な区画整理によって、周辺は大規模な団地の広がる住宅地となりました。
江戸川と坂川の氾濫によって江戸時代まで田圃にすらならなかった土地が、河川整備によって農地となり(主水新田・七右衛門新田・伝兵衛新田・大谷口新田・三村新田など「新田」と名の付く地名が多いのはこのため)、地盤が弱く腰まで浸かると言われた田圃は、この武蔵野線の開業を前に土壌改良され、人の住める土地へと変化してきました。
武蔵野線には踏切がありません。これは踏切の新設が禁止されてから着工されたためです。特に小金線の部分はアップダウンの激しい谷津田ですから、切り通しや高架線が多くなっています。小金線開業後も、新松戸駅と新八柱駅しかありませんでしたが、後に北総開発鉄道と接続する東松戸駅が開業。八ヶ崎地区に新駅を誘致する計画もありましたが、現在は千駄堀地区に新駅を建設する計画が進んでいます。
直通する京葉線は10両編成ですが、武蔵野線は8両編成。近辺の宅地化・商業化が広がっていますから、10両編成に対応する工事が待たれます。
これからの武蔵野線はどのようになっていくのでしょうか。
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