2018年頃にようやく新駅設置についての協議が始まったJR武蔵野線の千駄堀駅(仮称)。松戸市の中心部・千駄堀地区(新松戸駅〜新八柱駅間)に新駅を設置する計画です。
近辺には、上本郷から国保松戸市立病院が松戸市立総合医療センターとして改称移転したほか、田畑を切り拓いて建設された公園「21世紀の森と広場」があります。
千駄堀駅建設予定地は新松戸駅と新八柱駅の中間に位置し、この地域は以前は千崎新田と呼ばれた農地。現在は千駄堀・八ヶ崎・中和倉にかけて新興住宅地が広がっています。
朝日新聞によると、松戸市立総合医療センターと武蔵野線は直線距離で数百メートル離れており、松戸市側は「センターにできるだけ近い場所」を希望しているとか。松戸市は今後、宅地開発が規制される市街化調整区域約70ヘクタールのうち、沿線の約45ヘクタールを2020年度中に市街化区域に編入する手続きを進めるとされています。
この千駄堀新駅の予定地を見てきましたので、どの場所に作られるのか予想しながら考えていきたいと思います。
千駄堀地区の開発とともに
新駅設置に伴って、千駄堀・中和倉地区の開発が予定されています。オープン・リニューアル情報局に掲載されている地元説明会の情報によると、エリアを3つに分けて、「商業施設と住宅(高層)」、「医療・教育施設」、「住宅(戸建・中低層)・農地」になるそうです。
大学などの教育施設の誘致が進められるとのこと。これはとても楽しみですね。
21世紀の森と広場に隣接
千駄堀駅予定地は21世紀の森と広場に隣接しています。
ここには馬橋立体から六実六高台地域に向かう松戸市都市計画道路3・1・2号馬橋五香六実線の建設が予定されており、全線開通とはいかないまでも、3・3・6号三矢小台主水新田線か3・3・7号横須賀紙敷線のどちらかまでは建設する必要がありそうです。
3・3・6号三矢小台主水新田線は八ヶ崎消防署から新駅予定地までほとんど何もありません。
3・3・7号横須賀紙敷線方面は、現況では21世紀の森と広場の西駐車場がありますが、ここは元々道路予定地として空地になっているわけですし、21世紀の森と広場の上に道路を通せば簡単に繋ぐことができます。
松戸市立総合医療センター方面は狭路
21世紀の森と広場方面から松戸市立総合医療センター方面に向かっては急な坂道の狭路が通っています。歩道は片側のみで、大型バスが通るには少し狭いような気がしますが、通れなくはありません。
新駅予定地は森林
松戸市立総合医療センターへ向かう道の途中に建設されることになっているのですが、この地域は森林が生い茂っています。この木々を切ってしまうのはなんだか勿体ないです。
埋立処分場跡地に建設予定だった
実は千駄堀駅は現在の千駄堀スポーツ広場の場所に建設されることになっていました。松戸市議会の議事録を参照すると、この場所はかつて埋立処分場だったために駅や商業施設などを建設するには土壌に問題があるそうです。環境汚染につながってしまうとのことで、この場所での建設は断念された格好。
元々の建設予定地でしたら開けた場所にありますし、なんとかならないのかなあと思いますが、仕方のないことかもしれません。
南側は切り通し
新八柱駅方面は高台なので、武蔵野線は切り通しを通っています。こちら側に設置するのは難工事になるので、やはり現況の森林を切り拓くしかなさそうです。
北側に作ったら?
千駄堀駅計画が持ち上がる前は、八ヶ崎地区に新駅を設置する計画がありました。以前は元市議会議員の糠信作男さんが「八ヶ崎に新駅を」と精力的に活動されていました。
八ヶ崎地区は区画整理が進み新興住宅地となっています。このエリアには新駅を設置できる場所がいくつかあるのですが、それはまた別の記事で書くことにします。
まとめ
そういうわけで、千駄堀地区の開発と千駄堀新駅計画について見てきました。元々は松戸市都市計画道路3・1・2号馬橋五香六実線に接する埋立処分場跡地に建設する予定でしたが土壌汚染の問題で断念。少し南側の森林を切り拓いて、千駄堀地区の開発と合わせて新駅を設置しようという計画になりました。
地元住民としては森林破壊は勿体ないなあと思うのですが、千駄堀地区は北松戸駅方面に向かう松戸新京成バス松高線しかない交通不便地域ですし、致し方ないのかなとも感じます。
個人的にはすでに開発が進んでいる八ヶ崎地区に建設するのがいいと思いますが、それはまた別の機会に記事にしますのでお楽しみに。
リンク
- 千葉・松戸に武蔵野線の新駅計画 市、宅地開発を促進へ(朝日新聞デジタル)
- 千葉県松戸市とJR東、新駅設置で協議検討(日経電子版)
- (仮称)千駄堀地区開発(オープン・リニューアル情報局)
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