固定回線を引いていると、色々な電話が掛かってきます。往年の電話帳「ハローページ」に掲載されていた時代から電話番号が変わっていないため、墓地とかリフォームとか色々。
墓地は江戸時代からお付き合いしている菩提寺がありますし、リフォームとか外壁の塗装とかだって間に合っています。こういうセールスの電話って迷惑ですよね。祖父母がいなくなって家族全員携帯電話持ってますし正直解約してもいいんですが、まだ祖父母の親戚が生きているうちは残しておかないと連絡が取れないなんてこともあるので引いたままでいます。
そんな我が家に一本の電話が。電話に出た父によると、役所の「国民健康保険課」を名乗ったそうで、最近流行っている詐欺らしいのです。役所から電話が掛かってくるなんてことはありませんし、不審に思った父は「内線は何番？」「こっちから掛け直すから電話番号を教えてくれる？」と訊いたそうです。
まあ明らかに特殊詐欺の電話なので切ってしまったとのことですが（本人は「もうちょっと付き合ってやっても良かったんだけど」などと供述しています）、もちろん向こうが答えた電話番号は出鱈目。市内にある某大手スーパーストアの代表番号だったとか。
そもそも松戸市役所に「国民健康保険課」なんていう部署はないんですけどね。もう少し調べてから出直して来いよというレベルのお話しです。
僕もひねくれているので「あ、ちょうどよかった、○○課に用があるから繋いでくれる？」なんて言ったかもしれませんが。
教訓としては、特殊詐欺グループは内線番号とか折り返し先の番号とか出鱈目でそれっぽいのを用意しています。047(3xx)xxxxの番号を言ってきますから、その場でググって言い返すなんてことをしても面白いかもしれませんが、そんなんで何かの事件に巻き込まれたらたまりませんよね。
だいたい役所から電話なんか掛かってくることなんてあります…？ 手続きしても何ヶ月も郵便で待たされるのが普通ですから、あちらさんから、やれどうしろとかこうしろとか言ってくることは（通常）ありません。
ちなみに我が家はナンバーディスプレイに加入しているので相手の電話番号が表示されるのですが、その電話では「表示圏外」とディスプレイに出ていたそうです。百歩譲って役所から電話が掛かってくるとしても、発信者番号は通知するでしょう。
父は「あの、これ表示圏外なんだけど、どうして？」と訊いたらしく、それに対する返答は、「パソコンから掛けているんでそういうふうに出ちゃうんですよ」というお粗末なもの。そんなことないでしょう。
…というわけで、固定電話を引いている方はご注意ください。未だに黒電話が現役というご家庭もあるでしょうが、ナンバーディスプレイに加入して発信者番号が分かるくらいには、対策をして置いた方がいいと思います。
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